相手にも仮面を被ってもらいたい
ふたり仲良く仮面夫婦をしたい
嫁と喋るとき、ちゃんと視線外してるか~?
どうも、仮面夫です。
僕は世間一般の仮面夫婦と同様、「君の事好きでも何でもないんだけど、これって仮面夫婦…ってコト!?」と相手に聞いたことはないので、向こうがどういうつもりで僕と接し、この窮屈な結婚生活を過ごしているのか全く推し量れません。関心がないので。
「夫婦は足並みを揃えて歩むことが大切」だと、友達の結婚式でバイトの牧師が言っていました。ここはひとつ気持ちを新たに、僕が仮面を被っていることを相手に暗に察してもらい、それならばと相手も仮面を被ることによって正真正銘の仮面”夫婦”として再スタートしようと思い立ちました。
ここに、僕と妻との、HUNTER×HUNTERを超える熾烈な心理戦の幕が切って落とされます————。
ROUND1~目を合わせない~
まずは初級者向け。皆様もすぐに真似できる「話すときに目を合わせない」です。
どうでしょう。原点にして頂点。コミュニケーションを拒絶してる感じが、非常にキくんではないでしょうか。早速ためしてガッテンしていきましょう。
「ヨギボーの追加ビーズ届いた。一人では補充出来ひんから後で入れといて」(←ドブ色)
「?一人で出来ひんのちゃうんかい。まあええわ任しとけ(空虚を見つめる)」
…
「洗濯物できたで」(←ドブ色)
「干す干す、任しとけ(空虚を見つめる)」
…
「娘だっこしといて」(←ドブ色)
「任しとけ(空虚を見つめる)」
僕カッコよすぎません?頼れるゥ~。…なに?言われる前にやれ?うっさいボケ。他人に求めすぎや。
さて肝心の心理戦の中身ですが、残念ながら相手の本心は分かりませんが、明らかに時間が経つごとに機嫌が悪くなってますね。良い傾向ですね。僕が仮面を被っているとまで考え至るかは微妙ですが、少なくとも僕からの愛は感じていないはずです。さて、どんどん続けていきましょう。
ROUND2~ため息をつく~
ちょっとだけハードルが上がります。
目を合わせないのは、スマホやテレビや君より綺麗な窓の外を見てると言えば誤魔化しが効きますが、ため息が何度も続けば相手が犬でもない限り悪意や敵意を汲み取れます。御託はここまで。さぁハイジ!一緒にトライしよう!
(シャカシャカシャカ…)←口臭を気にして念入りに歯を磨く僕。嫁はリビングに居る。
(ドスドスドス!バァン!)←なぜかわざわざ洗面所まで来て洗面所のドアを勢いよく締める嫁。
「ハァ~」
…
「髪の毛切ったん?似合うねぇ~」
「うん」←せっかく褒めたのに気のない返事。
「ハァ~」
…
「娘ちゃんそっち連れてって~」←料理中。火の気の周りは危ないからリビングに連れてって欲しい。
「は~い」←抱っこしてリビングに連れて行き、オモチャで気を引く僕。
「ギィ!!」←不満げにお母さんの方へ戻る娘。抱っこで連れてく時点で腕の中でもがいていた。
「ちゃんと見ててよ!」
「ハァ~」←育休で四六時中いっしょのお前の方に懐くん当たり前やろボケ、の意。
よしよし。効いてる気がしますね。普段の僕なら意味もなく謝ってる場面にため息を挟むことで、嫁からすれば”謝罪がない+ため息”のダブル違和感でストレスを感じているはずです。さぁ被れ!お前も仮面を被るのだ!
ROUND3~LINEを返さない~
これは嫁、というか女性あるかるかもしれませんが、たまに日頃の不満を書き連ねた巻物みたいに長いLINEが来ることがあります。普段あんだけ当たり散らしといてまだ言い足りてないのかと思うとゾッとします。どんだけ喋りたいんだ、明石家さんまか。
…
※プライバシー遵守のため、LINEの内容は伏せさせていただきます※
~無視24時間目~
「怒るで?なんで返されへんの?娘にもしものことがあったらどないするん?」
目の前にいないときぐらい喋りたくないよ~(泣)あ、娘に関することならもちろん即座に返信します。トークを長押しして内容は見たうえで既読無視をしています。僕は妻と喋りたくないだけなのです。しかしLINEをはじめSNSは、送信した時間を含めコミュニケーションが可視化されますので無視がより目立ちますね。こちらとしても効きが分かりやすくて助かります。どうでしょう、そろそろ嫁は地元の友達に「子供産んでから旦那が変わったンだよね~」と相談している頃でしょうか。僕は何も変わらず穏やかな人間です。ただ穏やかな人間にも我慢の限界があるというだけです。まぁ、子供が生まれた最悪のタイミングで我慢の限界を迎えましたが…。
ROUND4~家の中でイヤホンをする~
もう拒絶&拒絶。話す気、ナシ!心理戦どこいった(最初からどっかいってる)。
…
「○≧□¥≦〒&¶∨≪~!」
「…」
「ⅣÅ⊿∟⊃@+※∵⌒¢-⌘▽〜!!」
「え?どないしたん?」
「もういい。」
もうよくなりました。ラッキー☆さ、お盆休み前にこれらを試しましたが、お盆に嫁は実家に帰る予定をしています。嫁の実家で娘の誕生日会を開くそうで、僕も後から来て合流しないかとお誘いをいただいてます。もちろん行くつもりです。娘も嫁のご両親も大好きです。しかしながら、実家に帰った嫁から巻物LINEが送られてきました。良いニュースか悪いニュースか。どれどれ…
「今は私が育休中やから子育ても家事もできるけど仕事はじまったらそうはいかんと思う。私がいろいろ我慢してる上で機嫌悪く鳴られて嫌味っぽい言い方されたりするんはホンマ嫌やわ。そんな態度取るなら実家も来なくていいよ。仮面夫がなんか私に気に入らんこととかあるならゆえばいいやん。」
おっといけねぇ、プライバシー遵守の俺としたことが。ちゃんと効いてたようで何よりなのですが、まだまだ仮面を被る気はなさそうですね。ちなみに妻、「仮面夫が気に入らないことがあるなら言えばいい」と一見友好的なことを言っていますが、賢明な読者諸兄なら分かりますね?
そう、言っても聞く耳を持たない、というか最後まで聞かないです。だいたい妻の「私が悪いって言いたいん?」から始まり、僕のため息で終わります。言えば言うだけ喧嘩の回数が増えるだけです。無駄な争いとはこの事。アフリカとかの内紛の方がまだよっぽど有意義。
とはいえ娘の誕生日は祝いたいので、平謝りしてご実家にはお邪魔させていただきます。え?なんで自分ちで祝わないのかって?
「せっかく1歳の誕生日だからケーキを作ってやりたいが用意が面倒くさい」
「そっかぁ、大変だもんね。」←共感できる優しい旦那
という二人の無精者による化学反応で、あちらのご実家に甘える形となりました。スペシャルサンクス。
相手に伝えるべきこと
脱線しましたが、とにもかくにも「愛ないよ~」という強い意思を端的に相手へ伝えることが大切です。僕が描く理想の家庭像は必要最低限の配慮で構成された、例えるなら窓もないコンテナハウスのような合理的なものなのです。光が降り注ぐ温かい家庭が欲しいなら他を当たっていただきたい。
さて、2回目にしてただの愚痴回みたいになってしまいました。次回はもう少しトーンアップして、「いい塩梅で嫁を実家に帰す術(1週間で帰ってくる編)」とかにしましょうかね。冗談冗談、そんな方法知りません。うちの妻はほっといても月イチで1週間くらい実家に帰るので。
今日も最後に一発いっときましょうよ。
仮面夫婦は~?
愛が無い以外は至って健全な夫婦~!
それではまた次回お会いしましょう。仮面夫でした。